Studies on the working techniques by selection system for the broad leaved forest in the subtropics (VIII) : On the rot of stand in the natural broad leaved forest (Research Institute of Tropical Agriculture)

摘要

本研究は, 亜熱帯地域における森林の施業技術を確立することを目的として, 西表島でおこなったものである。本報では, 天然生常緑広葉樹林の立木の腐朽について報告した。調査の結果は, つぎのとおりである。伐根の樹種は33種で, 本数は240本であった。被害木の樹種は16種, 本数は88本で全体の37%であった。プロットの樹種は33種で, 本数は183本であった。被害木の樹種は13種, 本数は49本で全体の27%であった。被害木は, 根株腐朽で55%, ついで根株・幹部腐朽27%, 幹部腐朽18%の順であった。径級別の被害率は, 大径級になるほど次第に増大する傾向にある。とくに30cm以上は100%の被害木であった。ha当りの被害木の本数および材積は, それぞれ1,225本, 270m^3であった。